新谷の日記

有意義なことが書けるように頑張ります

キャッシュレス消費者還元事業の終わりとマイナポイント事業

※筆者の主観で構成された記事です。お金に関することですので、もし問題が起きても筆者は責任を負いかねます。くれぐれも自己責任でお願いします。

 

こんにちは、新谷です。

そろそろ6月を過ぎ、2020年も折り返しに差し掛かろうとしています。1年ってあっという間です、こうやって2020年も終わっていくのでしょう。

 

そして、6月でキャッシュレス消費者還元事業が終わってしまいます。下のマークに見覚えがある方もいらっしゃると思います。

 

f:id:ar4t4ni:20200627103723p:plain

 

2019年10月1日に始まった消費税率引き上げによる景気冷え込みを緩和するために、対象店舗でクレジットカードや電子マネーQRコード決済など現金を用いない方法で決済すると、ポイントや値引きという形で還元を受けるというものです。

 

特にQRコード決済をはじめとして、様々なキャンペーンを打っていたこともあって、この機キャッシュレス決済を始めたという人も少なくないと思います。

 

ただ還元事業もそろそろ終わり……実質値上げか~~~辛いな~~~と思っていた矢先、こんな事業があることをニュースで思い出しました。「マイナポイント事業」です。

mynumbercard.point.soumu.go.jp

前にマイナンバーカードを持っている人にポイント還元するみたいな話をどことなく聞いていたのですが、マジでやるんだ……といった印象。でも、貰えるものは貰っておきたい!銭ゲバ精神が働き、早速申し込みました。

 

とはいっても、マイナポイント事業って何?って思われる方もいらっしゃると思うので、簡単に説明していきたいと思います。

 

 

何のためのマイナポイント事業?

そもそもマイナポイント事業って何のためにするんだろう?思われる方もいらっしゃると思うので、事業内容を調べてみました。

 マイナポイント事業は、マイナポイントの活用により、消費の活性化、マイナンバーカードの普及促進、官民キャッシュレス決済基盤の構築を目的とする事業です。 

引用先:事業概要 | マイナポイント事業

 

「消費の活性化」については、先に実施されていたキャッシュレス決済消費者還元事業同様、消費税率引き上げによる消費の冷え込みを緩和するためだと考えられます。また、東京オリンピックが終わった後に消費が落ち込むことも考えられるため、それの対策とも考えることができそうです。(東京オリンピックは延期になりましたが……)

 

また「マイナンバーカードの普及促進」という名目もあります。これは、マイナンバーカードに運転免許証や保険証などを一体化しようという動きがあり、それの基盤を作りやすくするために、ポイント還元という形で推し進めようとしていると推察できます。

www.mhlw.go.jp

そして「官民キャッシュレス決済基盤の構築」とありますが、これは国がキャッシュレス決済を推進させたいという考えが見え隠れします。理由は色々考えられていますが、参考に下記HPをどうぞ。

www.sbpayment.jp

 

個人的には消費の冷え込みを緩和させるだけなら、今までやってたキャッシュレス消費者還元事業を延長すればいいのにと思いますが、マイナンバーカードを普及させたいのが主目的なんですかね?私は持っているので関係ないんですが……

 

マイナポイントの申込方法

さて、マイナポイント事業が始まる目的について述べましたが、ここからは申し込み方法です。マイナポイント事業HPにやり方は書いていますが、簡単に書くとこんな感じ。

  1. マイナンバーカードを取得する。
  2. マイナポイント予約し、マイキーIDを発行する。
  3. マイナポイント対象のキャッシュレス決済1つと発行したマイキーIDを紐づける。

mynumbercard.point.soumu.go.jp

1.の「マイナンバーカードを取得する。」については、籍を置いている自治体で作成してください。まずは、マイナンバーカードを作らないことには話は始まりません。マイナンバーだけが記載された「通知カード」とは異なります、「マイナンバーカード」は顔写真がついている方です。

 

秋田市HPにその違いについてわかりやすく記載がありましたので、よくわからない方はそちらをご覧ください。それでもわからないという方はお住いの自治体にお問い合わせください。

www.city.akita.lg.jp

ただ、今のところマイナンバーカードを作っても得られるメリットって現状少なく感じるのが正直なところはあります。大きなメリットは個人事業主などが、税務署に行かずに確定申告を済ませることができるくらいですかね?身分証として使えるというのもありますが運転免許証持っている人は要らないし……

 

あとはふるさと納税のワンストップ特例制度申請に使ったり、コンビニでも住民票が取れるくらい?そんなに高い頻度で使うものでもないので、持っている人が全体の16.8%(2020年6月1日現在[1])にとどまっているのでしょうが……

 

マイナンバーカードの発行が無事に完了したら、あとは「マイキーID」を発行してください。役所に行けば間違いなく発行できるのですが、もしNFC機能付きのスマートフォンをお持ちの方はわざわざ役所に行かなくても発行できます。発行の仕方は下記をご参照ください。発行可能な場所の検索もできます。

mynumbercard.point.soumu.go.jp

「マイキーID」を発行したら、あとは対象のキャッシュレス決済と紐付けるだけです。紐付けできるのは2020年7月1日からですので、現時点ではやり方は詳しく分かりませんがその時に分かると思います。

 

ただ、紐付けられるキャッシュレス決済は1つのみ。先に行われたキャッシュレス消費者還元事業では、お店が指定しているキャッシュレス決済方法だったらなんでもOKだったのですが、今回は1種類のみ。ですので、自分がよく使うと思われるキャッシュレス決済方法を決める必要があります。対象となるキャッシュレス決済は下記で検索してください、結構色々な種類があります。

mynumbercard.point.soumu.go.jp

最後に

2020年9月から紐付けたキャッシュレス決済を使うと、使った額に対して25%ポイントが還元(最大5,000円相当)されます。ということは、20,000円/月(毎月ではありません!)の支払いが対象になることになりますね。キャッシュレス消費者還元事業では還元される割合が最大5%でしたので、5,000円相当の還元を受けようと思うと、最安100,000円支払う必要があるため、かなり還元率がよくなりました。そこまでしてマイナンバーカードを普及させたいのか。

 

 国は2020年7月末までに3,193万枚の交付を目指している[2(PDF)]そうですが、2020年6月1日地点での交付数の差は105万枚以上……国には頑張ってもらいたいですね!

 

ただ、そもそも交付数が少ないのでこのマイナポイントの恩恵を受けられる人は全国民の2割未満……ここまでくると意図してマイナンバーカードを作っていないというより、そもそも制度を知らない人が多いんじゃないか?と、ふと思いました。

 

この事業も期間限定ですので、あとからやりたかったのに!!!って思っても後の祭りになっている可能性があります。ですので、この記事をきっかけにこの事業を知って助かったと思ってくれる人がいると嬉しいです。

 

また、先にも述べましたが国はマイナンバーカードを運転免許証や保険証などの機能を持たせて一本化しようとする動きをしています。そのために、これ以外にも何かしらのキャンペーンを打ってマイナンバーカード普及を図る可能性があります。

 

折角なので?こういうことにも興味を持つと、これから国が進めようとする事業に関するニュースも楽しく見れるかもしれません。なんにせよ、6月末でキャッシュレス消費者還元事業は終わりますので、今回の事業を活用して消費税率引き上げの影響を和らげたいと私は考えています。

 

※念押しですが筆者の主観で構成された記事です。お金に関することですので、もし問題が起きても筆者は責任を負いかねます。くれぐれも自己責任でお願いします。

 

追記。勘違いしてました(2021/1/13)

上限5,000円分相当のポイントがもらえると謳っているマイナポイント事業ですが、勝手に毎月5,000円分相当が上限もらえると勘違いしていました。

 

これって2020年9月~2021年9月までの間に5,000円相当までしか貰えないんですね。なんでポイント付与されないんだろう?と某クレカ会社に問い合わせたら、そのような回答を頂きました。しょうもない問い合わせをしてしまって申し訳ありませんでした。

 

個人的な感想ですが、こんなしょっぱいポイントで交付数って増えるのかな?と疑問なところ。ちょっと気になって現在のマイナンバーカードの交付数を調べてみると、2020年12月1日現在で交付数が約2,934万枚、23.1%[3(PDF)]とのこと。

 

この記事を書いた2020年6月1日時点の交付数が約2,136万枚、16.8%ですのでざっくり800万枚は増えたことになりますね。ただ、2021年3月の政府目標交付数が6,000万枚[2(PDF)]ですので、残り4か月の時点で半分も達していない……

 

コロナ禍で受け取る人が少なかったのかな~?と思ったりもしたのですが、それでも普及が伸び悩んでいるというなという個人的な印象。だから2021年9月まで延長するみたいな発表があったんですね、納得しました。

 

www.jiji.com

 

マイナンバーカードとキャッシュレス決済の両方を普及させようとして始めたのかもしれませんが、これからマイナンバーカードを発行するという人はカードが手元に来るまでに1か月以上は費やすでしょうし、それだけ待って5,000円ぽっきりは安すぎる感じは否めない。予算が限られているのでしょうがないんでしょうが。

 

しかも、延長に伴ってキャッシュレス決済事業者の二次募集まで始めてますね。後出しじゃんけんはやめてくれよ~~~。もう貰うものは貰ったので文句言っても仕方ないのですが。

 

sii.or.jp

 

もし、これから申し込んてみようという方がいたら早めの方がいいですよ。申し込んでから受け取れるまで1か月以上要したりするので、あとから申し込もうと持っていると気づけばマイナポイント事業が終わってることにもなりかねませんので。マイナンバーカードを作るだけ作っておいて、マイナポイント事業に参画する事業者の二次募集結果を見てからでもいいと思います。貰えるものは貰いましょう!

 

マイナンバーカードを免許証や保険証として使うと政府は公言していますので、このマイナポイント事業とは別でテコ入れ事業をするんですかね?もしやるとしたら、すでに持っている人にも優しい事業であることを願います。