LaTeX導入備忘録
こんにちは、新谷です。
最近新しくPCを組み立ててから、色々自分好みの環境に整えていました。
そのときにの環境を整えていたのですが、こういうのって数年に1度くらいしかやらないのでやり方を忘れちゃうんですよね。
そんなに使う機会あるか?と言われると私の場合、社会に出てからMicrosoft Wordばかり使っていて、数式が多いレポートを書く時くらいしかを使わないのが正直なところ。あとは趣味で文書を書くときに使うくらいですかね?前に書いた問題集とかも実はで書いています。ただ、少なくとも学生の時と比べると使用頻度は激減しました。
学生の頃、恩師が教信者だったこともあって私も入信して学生の頃のレポートはほとんどで書いていたのですが、社会に出ると思うほど信者っていないんですよね。
今思うとレポートとか出すもの出せば、Wordでもでもなんでもいいじゃんと思うのですが、先生が信者だと否が応でも使わないといけなかったりします。ここでは、自分への備忘録も兼ねて導入方法を記載します。をこれから使う人・使わないといけない人も参考になるかも?
- LaTeX導入のメリット
- 参考書(必要な人は)
- EclipseをDLする(すでにある人は不要)
- PDFリーダーソフトをインストール(すでにある人は不要)
- LaTeXをインストール
- Eclipseのアドイン(TeXlipse)をインストール・設定する
- TeXlipseを使ってみる
- eepic.styをDLする(オプション)
- EPSファイル(画像)出力用仮想プリンタを設定する(オプション)
- EPSコンバータをDLする(オプション)
LaTeX導入のメリット
これからを使う人に対してメリット・使わないといけない場面を挙げるとしたら以下の感じですかね。
- 学会の予稿、論文テンプレートがしかない・指定されている。
少なくとも10年前くらいだとそういう学会はまだありましたね、今はどうなっているか知りませんが。もし、運悪くそのような学会に参加しなければならないときは諦めて使いましょう。
- 数式がキレイにかける。
最近のMicrosoft WordやPowerpointでも数式エディタで綺麗に数式をかけるようになっていますが、個人的にはまだの方がいいのかな~といった感じ。あと書くのが楽。ただあくまでも個人的な印象ですし、数式をそんなに書くことがないのであれば正直なんでもいい。
- 無料で使える
お金のない学生には嬉しい。ただ、大学や高等専門学校のような高等教育機関ですと学校がMicrosoftとライセンス契約を結んでいて、学生の間はWordやExcel、Powerpointなどが無料で使えることが少なくないですし、会社だと経費で買ってもらえますし。それに今では「Open Office」や「Googleドキュメント」などタダでそれっぽいものも用意されているので、正直このメリットも微妙。
- ファイル分割が容易
に限らず、Wordでも卒論などの長~~~い文章を書くときは絶対ファイルを分割したほうがいい。文章や図、表が多くなると動作が重くなって記述に時間がかかりますし、何よりクラッシュしたときのショックが大きい。だと下の記事のようにファイルを分割すると、バグ修正など色々やりやすくなります。ただ、Wordでも同じようなことができるらしいのでこのメリットも微妙。
- エディタが豊富
この表現が的を得ているかわかりませんが、はプログラム言語のようなものですのでメモ帳で書いてもよし、WinshellやEclipseなど自分好みのエディタを使ってよしと幅広い。この機にどんなエディタがあるかググってみたのですが、種類が多すぎて紹介できないくらいにはあります。
さて、無理やりのいいところを紹介してきました。これ以降は自分の備忘録も兼ねて、これからを導入したい人・しないといけない人向けに個人的に快適な環境導入方法をまとめていきます。
参考書(必要な人は)
でググると結構名前が出てくる奥村先生が書かれた入門書。信者の先生は大体持っていることが多いはず(バージョンは古くても十分)。ただ値段も値段ですし、最悪コマンドなんてググればどうにでもなるので、図書館にあったり先生が持っていたりしたら借りて読んでみる程度でいいかも。
EclipseをDLする(すでにある人は不要)
情報系の学生や、プログラミングを生業にされている方は使っている人もいると思います。オープンソースで無料ですし便利ですよね。Eclipseのアドインをインストールすることでも記述できます。
色々種類がありますが、のためだけに導入する場合は最新版の「Platform」で十分。ソフトウェアのファイルサイズが数GBあるので、それなりのストレージ容量は確保してください。あと、人によっては通信量にも注意しましょう。
PDFリーダーソフトをインストール(すでにある人は不要)
すでに何かしら使っている人もいると思いますが、ない人はPDFリーダーをインストールしておきましょう。PDFが読めれば何でもいいので無料のやつでいい。Adobeが鉄板なのかな?Adobe Readerは下記からDLしてください。
LaTeXをインストール
ここからが本番。Windowsを使われている方は下記URLからインストーラをDLしてインストールしてください。画面の指示に従ってポチポチするだけで導入できるのでめっちゃ楽。
それ以外のOS環境を使っている人は、下記を参考にするといいかも。やったことないのでどうかは知らんけど。
Eclipseのアドイン(TeXlipse)をインストール・設定する
下記を参考にTeXlipseをインストールと細かい設定をしましょう。自分の環境ではこれで動いてるので、これで動かなかったといわれても正直分からん。ググればわかるらしい。
TeXlipseを使ってみる
下記を参考にを使いましょう。よほど変な設定を入れない限り、documentファイルを新たに生成するとテストファイルが出てくるのでそれで動作確認をしてみましょう。正常に動けばそれでOK。
eepic.styをDLする(オプション)
特に高校、大学初期の数学レポートを書く人はあると何かと便利かも。下記URLから「eepic.sty」ファイルをDLし、.texファイルと同じフォルダに入れて最初に「\usepackage{eepic,mathtips}」と記載してアクティブにしましょう。
のいいところはこういう拡張ファイルを作ってしまえば自由な記述をすることが可能になるところもありますね。これ以外にもいろんな人が.styファイルを無料で配布していたりするので、物足りない人は色々探してみるのもいいかも。
EPSファイル(画像)出力用仮想プリンタを設定する(オプション)
では文書の中に画像を貼り付けるときは、基本的にEPSファイルを使います。
正直、GIMPやAdobe Illustratorとかでお絵描きしたときにEPSファイルとしてエクスポートした方が早かったりするのですが、学会とかの発表でPowerPointを使ってお絵描きしたときだと仮想プリンタを使って直接EPSファイルを生成したほうが早いです。
仮想プリンタという名の通り、PC上ではプリンタとして存在しているのですが、プリントするときにファイルを生成するというやつです。
設定方法や使い方は下記に詳しく書いてるので、そちらを参照してください。
EPSコンバータをDLする(オプション)
こちらはすでにある画像ファイル(JPG、BMP、PNGなど)をEPSに変換するフリーソフト。ソフトを起動して、出てきたウィンドウに画像ファイルをドラッグ&ドロップするだけでEPSファイル生成できる。特に設定やインストールもいらないのでめっちゃ楽。必要なら下からDL。
さて、ここまで導入方法を記載してきました。ただ、自分の備忘録ですので説明が不十分なところが多いかも。こんなことを言うと元も子もないのですが、先ほど紹介したTeX Wikiの内容をちょっと焼き直しただけの記事ですので、細かいことはTeX Wikiを読めば分かると思います。
あとは学生のころのコマンドを調べるのによく使ったサイトの紹介です。正直、コマンドはググれば色んなサイト・ブログでごまんと紹介されているので、それを見ながら使ってみて慣れるといいでしょう。
はWordソフトと違って直感的な操作ができないので、最初は慣れないこともあると思いますが、使ってくるとでないと生きていけない体になります。多分。自らの道に足を踏み入れる人、研究室のボスに使うことを強要されて仕方なく使う人色々いると思いますが、その方の参考になればと思います。
誤植等々ありましたらコメントやTwitterでご指摘頂けると確認します。ここまで読んでいただきありがとうございました。